基本情報技術者試験を受験して、はや2か月が経ちました。
勉強した知識が業務に活かされていることを感じ、勉強をしてよかったと改めて感じています。
この記事では、基本情報技術者試験で1か月した勉強方法を書き記したいと思います。これから受験する方々の参考に、少しでもなれば幸いです。
受験前の私のスペック
- IT企業で丸2年勤務。基本設計、詳細設計、開発、テストの経験有り。ですが、仕事はこなすことで精一杯だったため、その場その場の知識しかありませんでした。
- IT 知識については、 ビットとバイトってどっちが小さいんだっけ…?計算系は苦手…。というプログラマーらしからぬ程度の知識でした。
完全未経験の方でしたら、試験期間は3か月や半年~1年など余裕をもって取り組むことをお勧めします。ですが、本気を出して勉強すればどんな方でも短期間で合格への道のりを勝ち取ることができると思います。
勉強期間
最初に注意書きとして申し上げます。
私の基本情報技術者試験受験に関して、勉強開始が5/24(月)、受験日について午前試験が5/30(日)、午後試験が6/27(日)でした。そのため正確な試験までの期間は当日を含め35日間でしたが、勉強をしていない日が8日間あったため、ブログタイトルにある通り「1か月で合格した勉強法」とさせていただいていることを何卒ご了承くださいませ。
試験までのトータル学習時間
総計:96時間(午前:40時間、午後:56時間)
午前試験に向けての平日の勉強時間は3~4時間、休日は9時間でした。仕事は9時から18時でしたので、平日は就業前に1時間、お昼休みに30分、終業後に3時間を目安に勉強していました。
特に午前試験までは、当日を含めて7日間しかなかったので、使える時間はすべて使って勉強時間を確保するようにしました。
午後試験に向けての勉強時間は、平日1~3時間、休日は5~6時間です。午後試験までは3週間あったので、生活と勉強のバランスを取りながら勉強しました。(午前試験でがっつり勉強しすぎて疲れが出てしまったので…)
午前試験の勉強方法
- 参考書で知識をひたすらにインプット!
- 過去問道場で過去問をひたすら解く!
午前試験は、知識さえあれば解ける問題が多いです。また過去問と同じ問題が出ることもあります。
なので、知識をとにかくインプットすることと、インプットした後は過去問を解くことがベストな勉強法と言えます。また例年に比べて計算問題も多くなっている印象なので、負けずに取り組んでいきましょう。
私が午前試験のために使用していた参考書は、これだけです。それが、
きたみ りゅうじ著『キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和02年』です。
※リンクは最新年度版のものを載せております。
⇩楽天ブックスはこちらから。
キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和06年 [ きたみりゅうじ ]
午前試験までの勉強スケジュール
- 勉強開始~3日目 キタミの参考書を1周する
- 4日目~当日 ひたすら過去問道場の問題を解き続ける
過去問道場の出題範囲の選択は、「H16春期」~「R1秋期」まですべて選ぶ時もあれば、「★おすすめ」ボタンを押して出てきた試験回の範囲で問題を解いていました。これは午後試験でもいえることですが、試験では60%以上の正答率で合格となるため、過去問では80%の正答率を目指して勉強を進めてください。できるだけ高得点を狙って勉強することが大事です。
ちなみに、私の過去問道場の成績は53.4%でした…。参考にならない数値ですが、試験前に60%を切っていても諦めないでください!
試験当日、受験後にスコアレポートという成績表がメールですぐに送られてきます。そこで正答率を確認できます。私の当日のスコアは、71%でした。
午後試験の勉強方法
- 参考書で問題の解き方を知る!
- 腰を据えて午後版の過去問に取り組む!
- 問題文をしっかり読む!
午後試験では、午前試験のような知識の詰め込みで解けるような問題はほとんどありません。午前試験の知識を前提として、問題の解き方を習得する必要があります。参考書は、これだけを使っていました。それが、
橋本 祐史著『情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[午後]第2版』です。
※リンクは最新年度版のものを載せております。
⇩楽天ブックスはこちらから。
情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[午後]第2版 (EXAMPRESS) [ 橋本 祐史 ]
※注意! このテキストには 、プログラム言語の対策はありません。別途対策が必要になります。こちらについては後述します。
午後試験の設問には、問題文に解答のヒントが含まれている場合が多くあるので、しっかりと問題文を読む力も大切になります。解法を参考書で学んだあとは、徐々に長文問題に慣れていきましょう。
午後試験までの勉強スケジュール
- 2週間でテキスト1周する
- 残りの1週間で、過去問を解く
参考書で情報セキュリティやデータベースなど、問題に対する解き方を学びました。これを学ぶことでかなり正答率が上がりました。
午後試験は午前試験と違い、長文問題のため勉強においてもしっかりと時間を確保して臨む必要があります。
私は長文1問を解くのに30~50分かかりました。試験本番では、大問5問を150分で解かなければいけないので、時間配分も意識して解く必要があります。単純計算で大問1つにつき30分です。ですがプログラム言語など時間のかかる分野に40分かけられるように調整することをお勧めします。
なので試験前に問題の形式に慣れて、徐々に解くスピードを速めるように意識しましょう。
試験までに解いた過去問は、情報セキュリティ×2問、データベース×2問、マネジメント系×2問、ソフトウェア設計×2問、疑似言語×2問、Java×2問です。あとは参考書で過去問より抜粋された練習問題をそれぞれ2回ずつ解きました。
過去問道場での正答率は67.9%で試験に臨み、当日でのスコアは64%でした。
プログラム言語の対策について
⇩楽天ブックスはこちらから。
Javaに関しては、知識のインプットをするなら、Progeteの有料版のコースを一通り学習するとよいと思います。もちろんこれですべてカバーすることはできませんが、Javaの基礎知識を積むのにはよいと思います。無料版では物足りないかな…という印象です。あとはひたすらに過去問を解いて慣れていきましょう。
おわりに
以上が私が1か月で基本情報技術者試験に合格した勉強方法になります。今後受験する方の少しでも参考になれば幸いです。
また、別の記事にて、受験の心得をまとめています。試験当日までにぜひご確認ください。
もちろん、基本情報技術者試験に合格できるのは素晴らしいことですが、もし不合格になってしまったからといって「ダメだった…」とは思う必要はありません。
試験に向けて勉強したことは、すべて自分の力になり、今後の人生において役立つ知識となります。うちの部長に言われたことですが、「資格を持っていない人には2種類いる。それは、試験をして資格を持っていない人とと、もともと持っていない人だよ。だから勉強した事実が大事なんです。」と。
このように、基本情報技術者試験に向けて日々勉強をしている、そのこと自体が素晴らしいのです。
試験本番まで、不安もあると思いますが、必ず力になると信じ、自分との戦いに勝利していきましょう!